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2014年10月29日 (水)

岩手県立総合教育センターでオートポイエーシス的な研修?!

 昨日とおとといと2日間、岩手県の総合教育センターで教育相談の研修講師を担当してきました。対象者は教育相談の長期研修をセンターでしている教員で、昨年の7月に引き続いての講座です。タイトルは「システムズアプローチの理論と実際【中級編】」。前日からセンター近くの温泉ホテル入りして、気合いを入れて〜温泉に入りました(笑)。いや、準備もがんばりましたよ。

 1日目は昨年のおさらいも兼ねて「システム」というものについて考えてもらったり、「ジョイニング」というシステムズアプローチでは重要な技法について、実習と講義を通して理解を深めてもらいました。参加者は皆現役の教員ですが、とても熱心で意欲的。鋭い質問も飛び交って、こちらもノリノリでこなすことができました。

 その日の夜は盛岡まで移動して懇親会。センターの主事の先生方と岩手の教育の未来について熱く(?)語り合いました。こちらも楽しかったですね〜

 さて、2日目は、前日のノリの良さから判断して、久々に「なし・なし研修」を行いました。何のことはない「パワーポイントなし。配布資料なし」のライブ感覚での研修のこと。その場の即興性が問われますが、参加者のニーズに叶った研修ができるというメリットもあるやり方です。予想通り、参加者からドンドン質問が出ること出ること。それらにやはり「熱く(笑)」応えながら進行していきました。 最後は公開コンサルテーションを行い、1人の先生が抱えている事例について、お話を聞かせていただきながら、今後の方針について語り合いました。それが終わった後の先生の表情を見る限りでは、まずまずお役に立てたかな〜? あらためて「なし・なし研修」のオートポイエーシス的(←これについてはいつかお話ししますね。)な感覚の良さを感じました。時々やっていきたいですね。

 研修の最後は三本締め(正確には駒澤大学心理学科伝統の「三段締め」←これについてもいつかお話ししますね。)でスッキリと終了。私にとっては満足感のある研修ができたと思えましたが、参加者の皆さんはいかがでしたでしょうか?

 終了後に研修担当の先生に新幹線の駅まで送っていただきながら、「来年もぜひ!」と言っていただけたのは、とても嬉しかったですね。ささやかながら、故郷の岩手の教員を応援できる仕事ができて、帰りの新幹線の中で、幸せと充実感を感じながら、一人乾杯をしました。

2014年10月24日 (金)

システムズアプローチの研修準備を通して考えたこと

 来週始めにある2日間の研修の準備のため、今は「システムズアプローチ」について学び直しています。
 「システムズアプローチ」とは、いわゆる「システム論」という考え方を前提とした心理的・社会的援助のこと。心理療法にとどまらないで、ソーシャルワークや教育や産業の現場でも広く応用できるものです。

 私は20年近く前にこのシステムズアプローチと出会ってから、本当にセラピーに対する姿勢が180度変わって、良い意味で臨床に望む「力み」が軽くなったことを思い出します。

 世の中にはたくさんの「システム」があります。代表的なものは「家族システム」でしょうね。食事のときの座る位置、風呂に入る順番、会話の内容と順序、家族内の喧嘩の仕方と止め方など、お互い言葉にして話し合ったわけではないのに、いつの間にか家族の中のルールとなっていること多いと思います。そしてこれらのルールは変えようとしても、なかなか堅く破れないもの。このことを指して「家族とは一群のルールに支配されたシステム」であると述べたのはジャクソンという家族療法家でした。ホント面白い考えだと思います。

 「システム論」は、これまで特に家族療法で採用されてきました。私も家族療法に限らず、学校や病院、児童相談所など、様々な臨床現場に臨む時に、この考え方を採用して取り組んできました。今の私の心理臨床活動を支える考え方の1つでもあります。

 そんな大切な考え方を講師として教えられる、多くの人にも体得していただける良い機会が与えられたんだと思いながら、感謝しながら、少しずつ研修の準備をしています。な〜んてカッコいいこと言いながら、準備はとっても苦労していますが〜(笑)

 システム論における理論の1つに「波及効果理論」というのがあります。「システム」というのは要素が複数あれば、あらゆるものが「システム」と見ることができますから、人の生理機能も、心も、人間関係も、職場組織も、みんな「システム」とみなすことができます。そして「システム」同士は影響を及ぼし合うとも言われています。例えば、人間関係が変われば、心も生理機能も変わる。また逆も然り。全体の変化は部分の変化につながり、あるいは部分の変化が全体の変化につながるという理論のことを「波及効果理論」というのです。これも面白い考えですよね。

 「波及効果理論」をさらにわかりやすく言うと、「小さい変化が大きな変化につながっていく」ということ。 いきなり大きな変化を求めるのではなく、コツコツと可能な小さい変化をめざしてやっているうちに、結果的に(いつのまにか)大きな変化になっていく。 私の臨床活動に限らず、生き方にも影響を受けた考え方の1つが、この「波及効果理論」です。この考え方でいくと、何かやれそうな気になりませんか? うん、研修の準備も、波及効果を期待して、焦らずに1つ1つコツコツやろうっと!

2014年10月15日 (水)

岩手の普代村と久慈市に

 昨日今日と岩手県の普代村役場と久慈市役所でメンタルヘルスのセミナーの講師として行ってきました。昨日は朝の10時に自宅を出て、新幹線とバスそして最後は三陸北リアス線に乗り継いで、普代村に着いたのは17時半! いや〜遠いですね。最後に乗ったリアス線の車両がやたら豪華だったのは面白かったです(笑)。
 普代村のセミナーは18時からという夜の研修。予想通り参加された皆さんは少々お疲れの様子でした。こちらとしては想定内でしたので、「元気になれる」ような内容を準備しましたが、最後の方は皆さん笑顔でイキイキとした表情になっていました(かな?) 研修後、久慈に移動するためのリアス線の乗り継ぎが悪く、普代駅前に止まっていたタクシーで移動。途中、タクシーの運転手さんから「この辺は津波の被害がひどかったところ」と明かりのない真っ暗な場所(野田村という所)を示された時は、胸が締め付けられる思いでした。今やっていることが少しでもこの地域のより良い方向に行く手助けになれば〜という祈るような気持ち。
 翌日の久慈市役所もそれほど参加人数は多くなかったのですが、皆のりの良い方々ばかりで、こちらも思わずのってお話させていただきました。担当の方からも「時間があったいう間で楽しかったです」とお褒めの言葉(?)をいただき、ホッとしました。
 今このブログを帰りの新幹線の中で書いています。この岩手のメンタルヘルス事業は、考えてみると、岩手出身の私自身の癒しの活動なのかもしれないとふと思いました。やはり、思い切って取り組んで良かったなと思いました。癒しというのは、本来は相互作用なのかもしれない、そう思います。

2014年10月 9日 (木)

家裁調査官の研修始まる

今週から毎年恒例の家庭裁判所の調査官の研修が始まりました。この研修も担当して6、7年経つでしょうか? 今回は調査官になって2年目(正確に言うとまだ調査官補)と6年目、そして指導的立場の方、3種類の研修を担当する予定。月曜日は2年目の研修でした。研修生が現場で経験した事例の面接逐語録を使ってシナリオロールプレイをすることから始まり、講義とさらなるロールプレイ実習を織り交ぜながら、研修を進めていきました。研修生は班に分けられて8名という小グループで学ぶので、こちらの指導の飲み込みが早く、ちょっとアドバイスしただけで、どんどん目に見えて面接が上手になっていきましたね〜。とても優秀な方々ばかりでした。
今回の研修は主に「ジョイニング」について学んでもらったかな? ジョイニングとは、家族療法の世界でよく取り上げられる、その世界では知らないととっても恥ずかしいくらい有名な(?)、セラピストの「考え方•振る舞い方」です。「話す相手(あるいはその家族)に波長合わせしながら仲間入りすること。あるいはそうなるためのプロセスや手段」と言われています。私もこのジョイニングを知って実践するようになってから、自分の臨床が(良い意味で)変わったのを思い出します。このジョイニンクは多くの臨床活動をしている方に知ってかつ実践して欲しいと思っています。もちろん調査官の方も今回の研修でジョイニングに目覚めて(?)もらうと嬉しいですね。よーし、がんばるぞー!

2014年10月 1日 (水)

訪問カウンセリングとシステム思考

   昨日は石巻市役所での訪問カウンセリングでした。秋田から新幹線とバスで移動して12時過ぎに到着。昼食をとってから駅近辺を少しお散歩。石巻市は風が強かったですね。石ノ森章太郎の出身地ということで、町の至る所に彼の原作のキャラクターの像が建っていました。私は仮面ライダーV3とサイボーク009と記念撮影しました(笑)。

  13時過ぎから市役所の職員2名のカウンセリングを担当。その合間に市役所に勤務している臨床心理士の方と話し合いをしました。震災後に石巻市役所勤務となったその臨床心理士の方は、勤務の仕方やあり方など色々と苦労されている様子。市役所勤務は、純粋に心理面接だけをやる訳ではないで、まわりの職員に対しても、色々な配慮をしていかなければならない。
  そんな時は、やはり「システム論」の発想は、お役に立ちますね。今の職場はどのようなシステムが作動しているか、そのシステムにジョイニングするにはどう振る舞えば良いか、などとと考えてみることで、ある程度の自分の行動指針が立ってくるもの。私はせいぜいスクールカウンセラー時代によくやっていましたが、現場の中で少しでも「システム論的思考」をしてみることが、その中での心理臨床活動を行っていく上で、とても助かったことを思い出します。そういえば、最近システム思考してないかも(?!)ちょっと意識してみるかな?
  市役所の臨床心理士は若手の方ですが、色々と巻き込まれながらも、本当にがんばっておられましたね。いや〜今後も機会があれば応援していきたいですね。

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