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2014年12月31日 (水)

年末の学び その2 

 大晦日ですね〜慌しい中、何とかブログを更新します。
 12月26日から28日までの3日間、ヒューマン・ギルドで「SMILEリーダー養成講座」を受けてきました。これはヒューマン・ギルドが開発したSMILEという「より良い親子(人間)関係を学ぶプログラム」を実施できるリーダーになるための研修です。年末のこの時期だからこそ時間が取れた3日間でしたが、私にとっては今年を締めくくるような大きな学びになった3日間でした。
 参加者は私を含めて11名で、大学講師や親業のインストラクター、NLPプラクティショナー、心理カウンセラー、専業主婦など、皆なかなかの精鋭メンバー。臨床心理士が参加する研修が多い私にとっては、違う視点からの指摘があって、とても新鮮かつ刺激になりました。
 SMILEは8章46節で構成されていますが、この研修はその節ごとに30分間のリーダー体験をしてもらい、参加者からフィードバックをもらうことがメインの作業。私も2回リーダー体験をしました。最初のリーダー体験では、自分でもよくわからない緊張(?)があって、いざ始めてみると、早口で話の展開が早くなるという自分の悪い癖が出てしまいました。他にも参加メンバーから、「ちょっと」というセリフが多かった、動きが少し落ち着きなかった、軌道修正するのが早い、など自分としては痛いところを指摘され、まだまだだな〜と反省させられましたね。同じように他のメンバーのリーダー体験に参加しながら、そのデモンストレーションを見せてもらいましたが、皆さん苦労されていましたが本当に自分の持ち味を出していい感じ。それぞれのうまいところを参考にさせてもらいました。
 3日目は参加者全員が20分間で2回目のリーダー体験をしました。1回目の体験の反省をちゃんと意識して、皆さんさらにうまく進行していましたね。私も2回目のリーダー役はまずまずやれたかな? 最低でも早口にならないように気をつけました〜(笑)。 研修の最後は皆それぞれメンバー同士で「勇気づけ」を行い、感動のうちに終了。 しっかりと自分の課題をいただきながら、それに精鋭メンバーと一緒に取り組むことができた、というとても濃密な良い研修を今年の最後に受けられて本当に良かったです! いや〜楽しかった〜!!
 さて、今年ももう今日で終わり。このブログを始めたことに象徴されるように、今までなんとなく曖昧になっていた自分の「学び」を、再びしっかりと始めた1年だったように思います。この「学び」続ける姿勢を10年、20年と継続していくことが、私のこれからの人生の大きな課題の1つだな〜とあらためて確認できましたね。 さあ、来年もいろいろなことに対して、しっかり「学び」そして「世に貢献」していこうと思います。がんばっていこうっと!!

2014年12月29日 (月)

年末の学び その1

 この年末は昨日まで研修中心の10日間でした。学びの復習も兼ねて1つずつ書いていきます。

 まずは12月21日(日)は、私のオフィスで「勇気づけ勉強会(ELM: Encouraging Leader's Manual)」を行いました。このELMはヒューマン・ギルドが開発された「30分で勇気づけの研修ができる!」というプログラム。私のオフィスでは今年の6月に引き続いての開催で、講師は臨床心理士の山口麻美さん。今回も前回の続きとして、第7章「行動には目的がある!」から第12章の「勇気づけに必要な態度と技術」までワークと講義で「勇気づけ」について、楽しく学べました。

  ELMのプログラムの良いところは、豊富でユニークな内容のワークをしながら体験的に学べるところかな。ELMの学びの流れ方もとても良くて、まずシートにある問題を自分で考えてから参加者でシェアし、それから講義を聞いて理論を学ぶ、という感じ。この一連の流れは、勉強するやり方として、とてもスムーズに体験的に理論などを理解できるので、とても良いですね! 自分が行う研修にもぜひ採用してみたいやり方だと思いました。講師の山口さんの穏やかなゆったりとした進行も心地よかったな〜(こちらは自称ADHDの中年オヤジの私にはとても真似できません!笑)  来年は私もこのELMのトレーナー養成講座にぜひ参加しようっと!

 翌日の22日(月)の夜は、「駒沢ブリーフサイコセラピー研究会」に講師として参加。研修のタイトルは「ブリーフセラピー体育の時間」 。今年の最後は体を動かして研修締め、というコンセプトです。といっても実際に運動をするのではなく、ペアになってブリーフセラピーの様々な技法による「会話練習」を行うというもの。この「会話練習」は私が行う研修のパターンの1つではありますが、この日は本来は4時間くらいかけてやるワークを90分に凝縮してやった感じですから、いつもよりだいぶテンポアップしてやったかな?  年末の忙しい時期に30名の方が参加して、本当に楽しそうに会話練習をやってくれました。 参加者の皆さん、お疲れ様でした!  
  研修後に一部の参加者と駒沢大学駅近くの居酒屋で懇親会を行いましたが、う〜ん、研修後の一杯はまた格別ですね! 懇親会に参加した一人の方と来年のオフィスでの研修会の企画も相談できたし、こちらもとても楽しい忘年会になりました。
 そして昨日まではヒューマンギルドでSMILEリーダー養成講座を3日間受講してきました。こちらの方はまたあらためて書きます。(年内には書きたいな〜笑)

2014年12月20日 (土)

ロールプレイ授業の最終回

 昨日は大学院の授業「臨床心理面接特論」の最終回。いつもは13時~15時の2時間なのですが、補講もかねて13時~17時の4時間行いました。(大学院生の皆さん、お疲れ!!) この授業はロールプレイをどんどん体験してもらうことが主な目的。昨日は大学院生と臨床助手の3人で家族(父、息子、娘)のロール(「娘の拒食症を直したい」が主訴)を作ってきてもらい、残りの大学院生がカウンセラー役で10~15分交代で一通りの面接を行いました。

 実際のロールプレイを行う前に、簡単に私がミニ講義を行い、以下のようなインテーク面接の要点を確認しました。
■インテーク面接での2つの作業
(1)ジョイニング:「情報&事情収集」「(クライエント家族との)関係作り」「関係性の見立て」
(2)リーディング:「(介入というより)提案」

 この講義を受けて、さっそく面接開始。いや~なかなかロールがしっかりと作りこまれていて、カウンセラー役の大学院生たちは苦戦していました。前半は上記の「情報収集」はまずまずスムーズに行っていましたが、3人家族との「関係作り」がなかなかうまくいかない感じ。その情報も「父親と娘があまりしゃべっていない」といった「見出しレベル」で、具体的なエピソードまで聞き切れていない状態が続きました。思わず予定はしていなかったのですが、私が10分ほどデモンストレーションして家族の関係作りをしながら「家族の食事場面の具体的なエピソード」を聞きだしてみました。自分がやってみると不思議と(ロールとは言え)家族のいろいろなエピソードが語られること語られること、やっている自分もこの家族のリソース(資源)が見えて楽しかったですね。

 私のデモの後、残り2名の院生がそれを引き継いで家族面接を続けました。それまで面接は正味80分近くやっていることになるので、後半のリーディング(「提案」)の作業を行っていましたが、これもまた難儀していました。カウンセラー役からいろいろな「提案」がなされるのですが、家族がその「提案」にあまり納得しない様子。振り返りでこの部分を担当した一人の院生が「カウンセラーの席に座ったら、目の前の家族が壁のように見えたので、ぶつかっていこうと思った」と話していたように、カウンセラーから「提案」を家族に(焦るように)ぶつけている(あるいは押し付けてしまっている)感じになってしまったようでした。やはりこちらも最後は私がデモを行って、院生が考えた「提案」を使いながら、ゆっくり家族に納得していただけるようにお話を進めてみました。まあ、まずまずうまくやれたかな? その後の振り返りの時間も通して、院生には以下のことを解説しました。

●リーディングでは、どんな「提案(あるいは介入)」をするかよりも、その「提案」をいかにクライエント家族に納得してもらうような「土俵」を作りながら話を進めていくかが大事。

●その作業(リーディング)を行うためにも、その前のジョイニングを丁寧に行うこと(例えば、具体的なエピソードを聴き出すこと)はとても重要。

 4時間と言う長丁場の授業でしたが、参加した大学院生は良い学びをしてくれたかな~と手前味噌ながら(?)思いました。ここに書いているのも大学院生や自分の復習のためかな?(笑)

 この授業のあと、八巻ゼミの大学院生たちと忘年会をしました。今年は特に学部生の面倒を見てくれた院生たちをねぎらいつつ、楽しい時間をすごしました。でも、ちと飲みすぎたかな?(笑)

2014年12月16日 (火)

「アドラー心理学を活かしたブリーフセラピー入門」を担当!

 12月13日(土)と14日(日)の2日間にわたって、東京におけるアドラー心理学研修の総本山(?)のヒューマンギルドで「アドラー心理学を活かしたブリーフセラピー入門」というワークショップを担当してきました。参加者は、学校の先生(校長先生もいました!)から料理研究家やサラリーマンや専業主婦まで、さまざまな立場の方が14名。さらになんとヒューマンギルド代表の岩井俊憲先生までいらっしゃいました。(アドラー心理学の第一人者といわれていても、なお研鑽を積まれようとしている姿に頭が下がります。それとも怪しげな研修をしないかチェックしていた?!笑)
 ワークショップの内容としては、1日目は「ブリーフセラピーの考え方」として円環的思考やシステム論の考え方などを、2日目は「ブリーフセラピーの振舞い方」としてジョイニングやコンプリメントの技法を中心に、講義とワークを織り交ぜながらやっていきました。今回の研修のミソはそれだけに留まらないで、それらの理論や技法がどのようにアドラー心理学と関連しているかもお話したところでしょうか? ワークショップらしく質問が活発に出てきたことや、時々岩井先生も解説してくださったこともあって、アドラー心理学とブリーフセラピーの関連性がより明確になったように思いました。 それは次の4点が挙げられると思います。
①アドラー心理学の基本前提の「目的論」や「対人関係論(社会統合論)」は、システム論の考え方とほぼ同じである。
②「勇気づけ」や「ジョイニング」を行っていくことはやる側のスタンスは同じ。「勇気づけ」は考え方とコメントに、「ジョイニング」は振舞い方に、それぞれ焦点が当たっている。
③ブリーフセラピー(特にソリューションフォーカストアプローチ)で言われている「コンプリメント」について、「直接的コンプリメント」は「コメント型の勇気づけ」と言えるし、「間接的コンプリメント」は「質問型の勇気づけ」と言える。
④ブリーフセラピーは「臨床思想」が弱いが、それを補う1つがアドラー心理学の「共同体感覚」である。
 これらの考えはまだまだ試論の域ではありますが、ワークショップ中の私の講義と参加者の質疑応答、そして参加者同士の議論やグループワークとロールプレイなどを通して、この方向で私自身が考え続け・実践していっても良いんだなと思えました。私自身もとても学びになった2日間でした。
 実は、ヒューマンギルドは30年近く前に私もアドラー心理学を始めて学んだ場です。そこで私がまた新しい学びと教えを提供し合えるという新鮮な喜びを感じましたね~。

2014年12月 9日 (火)

東豊セミナーを開催!

  おととい(12/7)に立川商工会議所の会議室を会場に、システムズアプローチの第一人者である東豊先生のセミナーを開催しました。参加者は南は沖縄から北は秋田まで、総勢90名弱。企画主催した側としては、年末にこんなにたくさんの方が参加して下さり嬉しい限りでした。

  最初に「システムズアプローチの概略」として1時間の講義。東先生のいつもの名調子が冴え渡っていました。私自身の振り返りのために、ここに講義で話されたポイントを書いてみたいと思います。
●システムズアプローチそのものは考え方は簡単だが、方向性がない(=思想がない?)セラピーである。
●ポイントは「たてとよこ」:
   「たて(異なる階層)の相互作用」 例)心と身体はともに影響しあっている。
   「よこ(同じ階層)の相互作用」  例)コミュニケーションが変われば家族も変わる。逆もまた然り。
●現象は4つに分類して考える。
 ①「認め」:人が何に注目しているか。注目したからその存在に気づく。
 ② 「意味づけ」:認めたものにどう意味づけするのか。
 ③「ことば」:言葉として出していくことでコミュニケーションが発生。
 ④「構造(=関係性)」 :ミニューチンが言った1つのマップ。コミュニケーションのパターンを観察してマップに置き換えた。
  これらを観察し、イメージできれば良い。これ以外は気を使う必要がない?!。
●問題としてきたのが(問題維持)システム。これを変えればいい。どう変えるかは重視しない。ある状態が維持されているもの(問題維持システム)をぶち壊すこと!
●セラピストの価値観(思想)で技法選択が変わる。
  ここまでが、システムズアプローチの基本的な考え方。以下からは「東流システムズアプローチ」の解説。
●セラピーで見ていくのは、訪れた方(クライエント家族)の「認知(考え方)」と(クライエント家族同士の)「関係」。そしてセラピストの(クライエント家族に対する)「認知」と「関係」。
●セラピーでのセラピストの「関係」とは、クライエント化族との「関係の作り方」であり、JoiningとRefraimingのこと。ちなみにスーパービジョンではバイジーの(クライエントに対する)「認知」を変えるのが目標。
●セラピストが問題を本気で考えてしまっていたら、セラピスト本人(の認知)が治療の対象。問題はどこにもないと考える。問題を作っているのはそう思っている人にすぎない。
●JoiningはPositive connotationがセラピストの頭にあるかどうかがすべて。:相手を全部受け入れる。すべての人に問題はない。問題を作っているのは本人やまわりの人あるいはセラピスト。
●社会的構成主義がベース。→世の中には真実はない。それはすべて作られたもの。ものはどうとでも言える。どんな形(ストーリー)でもあり得る。それを変化させる時に社会がどう受け入れてくれるかも大事。
●セラピストが自分の家族や自分自身にどのような意味づけしているか。その癖をチェックする。
  以上、メモの羅列ですが、1つ1つの言葉を振り返って噛み締めていきたい講義でした。

  この講義の後、ロールプレイで東先生の夫婦面接のデモンストレーションを見せていただき、それをビデオ録画して、ビデオを振り返りながら東先生の細かい配慮や技法を確認していきました。 (ここからKIDSの黒沢幸子先生も参戦?!これがまた良かったです!)ビデオを見ながら、東先生のクライエント夫婦に投げかける質問や言葉、そして反応、1つ1つがとても勉強になりました。また、振り返りながらセッション中での自分の「失敗」を東先生自身が認めていたのも、とても自然体で、そんな振る舞いができるセラピストになりたいと心から思いました。本当に大きな学びになった1日でした。
  ちなみに前日の夜には東先生に立川入りしていただいて、私の行きつけの蕎麦懐石のお店にご招待したのですが、そこでの話も大変勉強になりました。その分に関しては、ここではとても書けない内容(?!)なので、省略させていただきます(笑)。
  年末にこんな素敵な学びを与えてくれた東先生や黒沢先生、そしてこのセミナーを裏から支えてくれたオフィスのスタッフや駒大大学院生たちにあらためて「感謝」ですね!! 皆さん、ありがとうございま〜す! う〜ん、幸せだな〜!!!

2014年12月 2日 (火)

感情のコントロールと勇気づけの研修

 昨日は日帰りで岩手県奥州市役所で職員研修を担当してきました。実は、奥州市は旧水沢市で私が幼稚園から高校卒業まで住んでいた町です。まあ縁あって故郷に錦、いや小錦を飾ったという感じでしょうか?! 知り合いに会えるかと内心期待していたのですが、残念ながら~でした。

  研修内容は主にメンタルヘルスについてでしたが、その流れを汲みながらアドラー心理学の「感情のコントロール」や「勇気づけ」についても少し取り上げて講義とワークをやってみました。

  感情のコントロールについては、最近では「アンガーマネジメント」といったようなコントロールよりも「マネジメント」という言葉を使うことが多いことや、アドラーが「感情はパートナーである」とか「感情は目的やメッセージを持っている」などと言っているように「感情とどうつきあうか?」というニュアンスをアドラー心理学の考え方からは感じられるので、「感情をマネジメントする」と言うようにしています。 今回は特に「怒り」の感情について講義とワークを絡めて進めていきました。みなさん(特に管理職研修では)怒りがたまっているのでしょうか、楽しそうに怒りについて語り合っていましたね(笑)。

  勇気づけの方も、いつものように展開させようとしましたが、講義が長めになってワーク部分が足りなかったようで、最後のほうは少し冗長気味になってしまったように思いました。勇気づけを取り上げる場合は、講師のほうから「こう言えば良い」という一方的な講義式で伝えるよりも、やはり参加者が自ら「こう言えば勇気づけかも」と思えるようなワークをしていったほうが良いのだと、あらためて痛感しましたね。うん、勇気づけの言葉や行為は自分から産み出すものが力のある言葉になるもんね~。

  帰りは担当者の方に新幹線の水沢江刺駅まで車で送っていただき、急いでお土産の南部せんべいを買って帰りました。また来年の2月にも真冬の奥州市に職員研修で来る予定なので、今度はしっかりとワークの時間とってセミナーを展開させようと思います。うん、日々精進ですね!

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