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2014年12月 9日 (火)

東豊セミナーを開催!

  おととい(12/7)に立川商工会議所の会議室を会場に、システムズアプローチの第一人者である東豊先生のセミナーを開催しました。参加者は南は沖縄から北は秋田まで、総勢90名弱。企画主催した側としては、年末にこんなにたくさんの方が参加して下さり嬉しい限りでした。

  最初に「システムズアプローチの概略」として1時間の講義。東先生のいつもの名調子が冴え渡っていました。私自身の振り返りのために、ここに講義で話されたポイントを書いてみたいと思います。
●システムズアプローチそのものは考え方は簡単だが、方向性がない(=思想がない?)セラピーである。
●ポイントは「たてとよこ」:
   「たて(異なる階層)の相互作用」 例)心と身体はともに影響しあっている。
   「よこ(同じ階層)の相互作用」  例)コミュニケーションが変われば家族も変わる。逆もまた然り。
●現象は4つに分類して考える。
 ①「認め」:人が何に注目しているか。注目したからその存在に気づく。
 ② 「意味づけ」:認めたものにどう意味づけするのか。
 ③「ことば」:言葉として出していくことでコミュニケーションが発生。
 ④「構造(=関係性)」 :ミニューチンが言った1つのマップ。コミュニケーションのパターンを観察してマップに置き換えた。
  これらを観察し、イメージできれば良い。これ以外は気を使う必要がない?!。
●問題としてきたのが(問題維持)システム。これを変えればいい。どう変えるかは重視しない。ある状態が維持されているもの(問題維持システム)をぶち壊すこと!
●セラピストの価値観(思想)で技法選択が変わる。
  ここまでが、システムズアプローチの基本的な考え方。以下からは「東流システムズアプローチ」の解説。
●セラピーで見ていくのは、訪れた方(クライエント家族)の「認知(考え方)」と(クライエント家族同士の)「関係」。そしてセラピストの(クライエント家族に対する)「認知」と「関係」。
●セラピーでのセラピストの「関係」とは、クライエント化族との「関係の作り方」であり、JoiningとRefraimingのこと。ちなみにスーパービジョンではバイジーの(クライエントに対する)「認知」を変えるのが目標。
●セラピストが問題を本気で考えてしまっていたら、セラピスト本人(の認知)が治療の対象。問題はどこにもないと考える。問題を作っているのはそう思っている人にすぎない。
●JoiningはPositive connotationがセラピストの頭にあるかどうかがすべて。:相手を全部受け入れる。すべての人に問題はない。問題を作っているのは本人やまわりの人あるいはセラピスト。
●社会的構成主義がベース。→世の中には真実はない。それはすべて作られたもの。ものはどうとでも言える。どんな形(ストーリー)でもあり得る。それを変化させる時に社会がどう受け入れてくれるかも大事。
●セラピストが自分の家族や自分自身にどのような意味づけしているか。その癖をチェックする。
  以上、メモの羅列ですが、1つ1つの言葉を振り返って噛み締めていきたい講義でした。

  この講義の後、ロールプレイで東先生の夫婦面接のデモンストレーションを見せていただき、それをビデオ録画して、ビデオを振り返りながら東先生の細かい配慮や技法を確認していきました。 (ここからKIDSの黒沢幸子先生も参戦?!これがまた良かったです!)ビデオを見ながら、東先生のクライエント夫婦に投げかける質問や言葉、そして反応、1つ1つがとても勉強になりました。また、振り返りながらセッション中での自分の「失敗」を東先生自身が認めていたのも、とても自然体で、そんな振る舞いができるセラピストになりたいと心から思いました。本当に大きな学びになった1日でした。
  ちなみに前日の夜には東先生に立川入りしていただいて、私の行きつけの蕎麦懐石のお店にご招待したのですが、そこでの話も大変勉強になりました。その分に関しては、ここではとても書けない内容(?!)なので、省略させていただきます(笑)。
  年末にこんな素敵な学びを与えてくれた東先生や黒沢先生、そしてこのセミナーを裏から支えてくれたオフィスのスタッフや駒大大学院生たちにあらためて「感謝」ですね!! 皆さん、ありがとうございま〜す! う〜ん、幸せだな〜!!!

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