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2014年12月20日 (土)

ロールプレイ授業の最終回

 昨日は大学院の授業「臨床心理面接特論」の最終回。いつもは13時~15時の2時間なのですが、補講もかねて13時~17時の4時間行いました。(大学院生の皆さん、お疲れ!!) この授業はロールプレイをどんどん体験してもらうことが主な目的。昨日は大学院生と臨床助手の3人で家族(父、息子、娘)のロール(「娘の拒食症を直したい」が主訴)を作ってきてもらい、残りの大学院生がカウンセラー役で10~15分交代で一通りの面接を行いました。

 実際のロールプレイを行う前に、簡単に私がミニ講義を行い、以下のようなインテーク面接の要点を確認しました。
■インテーク面接での2つの作業
(1)ジョイニング:「情報&事情収集」「(クライエント家族との)関係作り」「関係性の見立て」
(2)リーディング:「(介入というより)提案」

 この講義を受けて、さっそく面接開始。いや~なかなかロールがしっかりと作りこまれていて、カウンセラー役の大学院生たちは苦戦していました。前半は上記の「情報収集」はまずまずスムーズに行っていましたが、3人家族との「関係作り」がなかなかうまくいかない感じ。その情報も「父親と娘があまりしゃべっていない」といった「見出しレベル」で、具体的なエピソードまで聞き切れていない状態が続きました。思わず予定はしていなかったのですが、私が10分ほどデモンストレーションして家族の関係作りをしながら「家族の食事場面の具体的なエピソード」を聞きだしてみました。自分がやってみると不思議と(ロールとは言え)家族のいろいろなエピソードが語られること語られること、やっている自分もこの家族のリソース(資源)が見えて楽しかったですね。

 私のデモの後、残り2名の院生がそれを引き継いで家族面接を続けました。それまで面接は正味80分近くやっていることになるので、後半のリーディング(「提案」)の作業を行っていましたが、これもまた難儀していました。カウンセラー役からいろいろな「提案」がなされるのですが、家族がその「提案」にあまり納得しない様子。振り返りでこの部分を担当した一人の院生が「カウンセラーの席に座ったら、目の前の家族が壁のように見えたので、ぶつかっていこうと思った」と話していたように、カウンセラーから「提案」を家族に(焦るように)ぶつけている(あるいは押し付けてしまっている)感じになってしまったようでした。やはりこちらも最後は私がデモを行って、院生が考えた「提案」を使いながら、ゆっくり家族に納得していただけるようにお話を進めてみました。まあ、まずまずうまくやれたかな? その後の振り返りの時間も通して、院生には以下のことを解説しました。

●リーディングでは、どんな「提案(あるいは介入)」をするかよりも、その「提案」をいかにクライエント家族に納得してもらうような「土俵」を作りながら話を進めていくかが大事。

●その作業(リーディング)を行うためにも、その前のジョイニングを丁寧に行うこと(例えば、具体的なエピソードを聴き出すこと)はとても重要。

 4時間と言う長丁場の授業でしたが、参加した大学院生は良い学びをしてくれたかな~と手前味噌ながら(?)思いました。ここに書いているのも大学院生や自分の復習のためかな?(笑)

 この授業のあと、八巻ゼミの大学院生たちと忘年会をしました。今年は特に学部生の面倒を見てくれた院生たちをねぎらいつつ、楽しい時間をすごしました。でも、ちと飲みすぎたかな?(笑)

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