2007年3月 9日 (金)

スーパービジョンからエクストラビジョンへ

「あなたの患者さんの治療のことは、ある意味ではあなたが一番知っていることです。私にできることは、スーパービジョン、つまり監督ではありません。あなたの治療に関する報告が私にはどう見えるのかということ、つまりエクストラビジョン(extra vision : 「別の見方」の意味)をあなたに提供することです」 岡野憲一郎 著 「自然流精神療法のすすめ」星和書店.4頁より

 最近、若手の臨床心理士を指導(これを業界用語で「スーパービジョン」といいます)する機会が増えてきました。上記の文章は以前から好きで大切にしている考え方ですが、あらためて読んでみると、「あたりまえ」のことなんですが、「忘れがちな」ことが書いているなあ~と思います。
 人が他人を変えることはできないんですよね。変化は本人が最終的には選んでいるから起こるものだと思います。だから他人がその人に「影響」を及ぼすということは、本人が変化しようとするきっかけを与えることくらいが限界なのだと思います。教育というものはそうだと思いますし、カウンセリングやス-パービジョンも全く同じことが言えると思います。

 ・・・でもついつい「先生」とか「指導者」という立場になると、生徒や後輩に「影響力」を駆使したくなるのが、人間の悲しい性(さが)なんですよね~ 自分がエクストラバイザーとしてしっかりと機能していくために、もう一度上記の本を読み直そうと思います。