2015年1月29日 (木)

怒涛の研修週間 その1

  今日から伊豆高原でゼミ合宿です。今はそこへ向かう伊豆急行の中。伊豆高原駅に着くまでやっとこのブログを書く時間がとれました。まずは先週のことから書いていきますね。

  先週は「怒涛の研修週間」でした。自分の学びのために1つずつ書いていきます。
まずは1月20日(火)は宮城県気仙沼市へ。昨年から続いている東北地方の自治体職員向けのメンタルヘルスセミナー講師として、気仙沼市役所職員に「職場のメンタルヘルス」のお話+グループワークを行いました。気仙沼には1月8日に一度行っていますが、2度目の訪問。お昼前に着いて、しっかりと美味しいお寿司を食べてのぞみました。実はこのセミナーはある会社からの依頼で行われていて、研修のパワーポイント資料はそこから与えられたものを使わなければいけないという制約があるのです。最初は戸惑いましたし、やりにくさを感じていたのですが、「あるやり方」に気づき、それからはまあやりやすくなりましたね。(「あるやり方」は企業秘密!?笑) グループワークと講義のバランスもこなれてきて、講師である私もゆとりを持っているせいか、参加者の皆さん楽しそうにワークをされていましたね。あとは出だしのアイスブレークをもう少し工夫するといいかなと思いました。その日は翌日の研修に備えて岩手県北上市に移動。北上の夜を楽しみました?!
  翌21日(水)は北上市役所で管理職向けのハラスメントセミナー。参加者は私と同じがそれ以上の年齢の方が約50名。以前だったらこのような状況は緊張したはずなのに、このような場に慣れたのでしょうか、緊張というよりも「この集団をどうのせようか」とワクワク感が不思議とありましたね。研修の最後の質疑応答でも1つだけ質問がありましたが、落ち着いて答えることができました。この感じでいつも研修にのぞめれば良いですね。何が良かったのかな? お昼の美味しいハンバーグのせいだけではないはず!(笑)  もう少し考えてみたいと思います。
  23日(金)はここ3年ほど関わっている北区の発達障害児のための関係機関連絡会議のスーパーバイザーのお仕事。まあ連絡会議というと、ロの字になって報告しあうという堅苦しいイメージがありますよね。そこで準備担当の方と事前に打ち合わせて、今度の会議は私がファシリテーターとなって、ワークショップ形式でやろうということになっていました。当日はしっかりと椅子だけにしてもらって、グループワークとロールプレイで2時間半。皆さん楽しそうにのりのりでワークをやっていて、途中から参加した北区の課長さんからも「いや〜良かった〜楽しかったです」と終了後に感想をいただけました。よかったよかった。このワークショップ形式(私はパワポなし資料なしの「なしなし研修」と呼んでいます)はまた北区からお呼びがかかるかもしれませんね〜。
  さらに24日と25日も続けて研修だったのですが〜その話は次の回にまわすことにしましょう。まあここまでも怒涛ですね〜
 

2014年12月20日 (土)

ロールプレイ授業の最終回

 昨日は大学院の授業「臨床心理面接特論」の最終回。いつもは13時~15時の2時間なのですが、補講もかねて13時~17時の4時間行いました。(大学院生の皆さん、お疲れ!!) この授業はロールプレイをどんどん体験してもらうことが主な目的。昨日は大学院生と臨床助手の3人で家族(父、息子、娘)のロール(「娘の拒食症を直したい」が主訴)を作ってきてもらい、残りの大学院生がカウンセラー役で10~15分交代で一通りの面接を行いました。

 実際のロールプレイを行う前に、簡単に私がミニ講義を行い、以下のようなインテーク面接の要点を確認しました。
■インテーク面接での2つの作業
(1)ジョイニング:「情報&事情収集」「(クライエント家族との)関係作り」「関係性の見立て」
(2)リーディング:「(介入というより)提案」

 この講義を受けて、さっそく面接開始。いや~なかなかロールがしっかりと作りこまれていて、カウンセラー役の大学院生たちは苦戦していました。前半は上記の「情報収集」はまずまずスムーズに行っていましたが、3人家族との「関係作り」がなかなかうまくいかない感じ。その情報も「父親と娘があまりしゃべっていない」といった「見出しレベル」で、具体的なエピソードまで聞き切れていない状態が続きました。思わず予定はしていなかったのですが、私が10分ほどデモンストレーションして家族の関係作りをしながら「家族の食事場面の具体的なエピソード」を聞きだしてみました。自分がやってみると不思議と(ロールとは言え)家族のいろいろなエピソードが語られること語られること、やっている自分もこの家族のリソース(資源)が見えて楽しかったですね。

 私のデモの後、残り2名の院生がそれを引き継いで家族面接を続けました。それまで面接は正味80分近くやっていることになるので、後半のリーディング(「提案」)の作業を行っていましたが、これもまた難儀していました。カウンセラー役からいろいろな「提案」がなされるのですが、家族がその「提案」にあまり納得しない様子。振り返りでこの部分を担当した一人の院生が「カウンセラーの席に座ったら、目の前の家族が壁のように見えたので、ぶつかっていこうと思った」と話していたように、カウンセラーから「提案」を家族に(焦るように)ぶつけている(あるいは押し付けてしまっている)感じになってしまったようでした。やはりこちらも最後は私がデモを行って、院生が考えた「提案」を使いながら、ゆっくり家族に納得していただけるようにお話を進めてみました。まあ、まずまずうまくやれたかな? その後の振り返りの時間も通して、院生には以下のことを解説しました。

●リーディングでは、どんな「提案(あるいは介入)」をするかよりも、その「提案」をいかにクライエント家族に納得してもらうような「土俵」を作りながら話を進めていくかが大事。

●その作業(リーディング)を行うためにも、その前のジョイニングを丁寧に行うこと(例えば、具体的なエピソードを聴き出すこと)はとても重要。

 4時間と言う長丁場の授業でしたが、参加した大学院生は良い学びをしてくれたかな~と手前味噌ながら(?)思いました。ここに書いているのも大学院生や自分の復習のためかな?(笑)

 この授業のあと、八巻ゼミの大学院生たちと忘年会をしました。今年は特に学部生の面倒を見てくれた院生たちをねぎらいつつ、楽しい時間をすごしました。でも、ちと飲みすぎたかな?(笑)

2014年12月 9日 (火)

東豊セミナーを開催!

  おととい(12/7)に立川商工会議所の会議室を会場に、システムズアプローチの第一人者である東豊先生のセミナーを開催しました。参加者は南は沖縄から北は秋田まで、総勢90名弱。企画主催した側としては、年末にこんなにたくさんの方が参加して下さり嬉しい限りでした。

  最初に「システムズアプローチの概略」として1時間の講義。東先生のいつもの名調子が冴え渡っていました。私自身の振り返りのために、ここに講義で話されたポイントを書いてみたいと思います。
●システムズアプローチそのものは考え方は簡単だが、方向性がない(=思想がない?)セラピーである。
●ポイントは「たてとよこ」:
   「たて(異なる階層)の相互作用」 例)心と身体はともに影響しあっている。
   「よこ(同じ階層)の相互作用」  例)コミュニケーションが変われば家族も変わる。逆もまた然り。
●現象は4つに分類して考える。
 ①「認め」:人が何に注目しているか。注目したからその存在に気づく。
 ② 「意味づけ」:認めたものにどう意味づけするのか。
 ③「ことば」:言葉として出していくことでコミュニケーションが発生。
 ④「構造(=関係性)」 :ミニューチンが言った1つのマップ。コミュニケーションのパターンを観察してマップに置き換えた。
  これらを観察し、イメージできれば良い。これ以外は気を使う必要がない?!。
●問題としてきたのが(問題維持)システム。これを変えればいい。どう変えるかは重視しない。ある状態が維持されているもの(問題維持システム)をぶち壊すこと!
●セラピストの価値観(思想)で技法選択が変わる。
  ここまでが、システムズアプローチの基本的な考え方。以下からは「東流システムズアプローチ」の解説。
●セラピーで見ていくのは、訪れた方(クライエント家族)の「認知(考え方)」と(クライエント家族同士の)「関係」。そしてセラピストの(クライエント家族に対する)「認知」と「関係」。
●セラピーでのセラピストの「関係」とは、クライエント化族との「関係の作り方」であり、JoiningとRefraimingのこと。ちなみにスーパービジョンではバイジーの(クライエントに対する)「認知」を変えるのが目標。
●セラピストが問題を本気で考えてしまっていたら、セラピスト本人(の認知)が治療の対象。問題はどこにもないと考える。問題を作っているのはそう思っている人にすぎない。
●JoiningはPositive connotationがセラピストの頭にあるかどうかがすべて。:相手を全部受け入れる。すべての人に問題はない。問題を作っているのは本人やまわりの人あるいはセラピスト。
●社会的構成主義がベース。→世の中には真実はない。それはすべて作られたもの。ものはどうとでも言える。どんな形(ストーリー)でもあり得る。それを変化させる時に社会がどう受け入れてくれるかも大事。
●セラピストが自分の家族や自分自身にどのような意味づけしているか。その癖をチェックする。
  以上、メモの羅列ですが、1つ1つの言葉を振り返って噛み締めていきたい講義でした。

  この講義の後、ロールプレイで東先生の夫婦面接のデモンストレーションを見せていただき、それをビデオ録画して、ビデオを振り返りながら東先生の細かい配慮や技法を確認していきました。 (ここからKIDSの黒沢幸子先生も参戦?!これがまた良かったです!)ビデオを見ながら、東先生のクライエント夫婦に投げかける質問や言葉、そして反応、1つ1つがとても勉強になりました。また、振り返りながらセッション中での自分の「失敗」を東先生自身が認めていたのも、とても自然体で、そんな振る舞いができるセラピストになりたいと心から思いました。本当に大きな学びになった1日でした。
  ちなみに前日の夜には東先生に立川入りしていただいて、私の行きつけの蕎麦懐石のお店にご招待したのですが、そこでの話も大変勉強になりました。その分に関しては、ここではとても書けない内容(?!)なので、省略させていただきます(笑)。
  年末にこんな素敵な学びを与えてくれた東先生や黒沢先生、そしてこのセミナーを裏から支えてくれたオフィスのスタッフや駒大大学院生たちにあらためて「感謝」ですね!! 皆さん、ありがとうございま〜す! う〜ん、幸せだな〜!!!

2014年11月15日 (土)

この1週間の振り返り

   この1週間はいろいろありました。その出来事の直後に書けば良いのですが、また面倒くさがり癖が出てしまいました。でも一つずつ思い出しながら書いていきますね。
  まずは8日(土)はお茶の水女子大の岩壁茂先生の大学院ゼミとの合同研究会を駒澤大学で行いました。岩壁ゼミも私のゼミもともに質的分析を採用しているので、それに関する大学院生の研究発表会という感じでしょうか?  どの発表もとても面白くて研究意欲を刺激されましたね〜。岩壁先生が実際に行っているカウンセリングのケースを対象にしている研究もあって、臨床実践と研究とがしっかりつながっているのがイイですね!  私もいつか自分の臨床を大学院生に研究してもらおうかな? その前に研究に値する実践しないとダメですね(笑)。岩壁先生はとても優しく勇気づけがてきる方で、駒澤の院生の発表にも丁寧に暖かいコメントをいただき、院生たちはさらに研究に取り組む意欲を掻き立てれたようです。よかったよかった。
   9日(日)は、私のオフィスで久しぶりのスモールグループ・ケースカンファレンス(SGCC)でした。あいにく日程が他の研究会と重なったため、参加者は女性4名とまさにスモールサイズ。でも大学院のゼミのようで楽しく行えました。参加者がそれぞれ抱えているケースや問題意識を出してもらって、それらを一つ一つ検討していきました。興味深かったのは「結婚出産と臨床心理士の仕事」というテーマでした。女性臨床心理士にとっては、働き盛りの時期にブランクができてしまうというジレンマや、ちゃんと復帰できるかという不安があるんですよね。男としてどのようなサポートができるか、これからも継続的に考えていきたいテーマですね。
   10日(火)は埼玉県総合教育センターへ。教員対象の「アンガーマネジメント研修」の講師を担当しました。今どきの教員は怒り(アンガー)のマネジメントやコントロールの勉強をするんですね。私はその専門家というわけではありませんが、アドラー心理学の中で感情の扱い方という考え方があるので、それをワークを通して紹介しました。参加された先生は熱心にワークに取り組んでいましたね。80分間という研修時間でしたが、やはり講義だけにしないでワークを入れながら展開する良さをあらためて感じましたね。ただセンターはとても遠かった〜もしまた呼ばれることがあったら、時間のゆとりを持った計画でお引き受けようと思いました。
    11日(水)はまた大学で臨床心理学の授業。アドラー心理学の続きでした。今回は「勇気づけ」について、勇気づけに関するワークを一つやってから講義したのがよかったのか、ミニレポートの反応も上々でした。こちらが一生懸命に準備した分、学生の反応がよくなっていくのは嬉しいものですね。次回もがんばろうっと!
   さて、今日はこれから横浜へ。昨年からお手伝いしている「支援助言士研修」の講師です。さて、今回はどんな方が参加されているか、楽しみながらできるとイイなあ〜
    まあ、自分、がんばってますかね?  仕事ができることに感謝です!
 

2014年10月29日 (水)

岩手県立総合教育センターでオートポイエーシス的な研修?!

 昨日とおとといと2日間、岩手県の総合教育センターで教育相談の研修講師を担当してきました。対象者は教育相談の長期研修をセンターでしている教員で、昨年の7月に引き続いての講座です。タイトルは「システムズアプローチの理論と実際【中級編】」。前日からセンター近くの温泉ホテル入りして、気合いを入れて〜温泉に入りました(笑)。いや、準備もがんばりましたよ。

 1日目は昨年のおさらいも兼ねて「システム」というものについて考えてもらったり、「ジョイニング」というシステムズアプローチでは重要な技法について、実習と講義を通して理解を深めてもらいました。参加者は皆現役の教員ですが、とても熱心で意欲的。鋭い質問も飛び交って、こちらもノリノリでこなすことができました。

 その日の夜は盛岡まで移動して懇親会。センターの主事の先生方と岩手の教育の未来について熱く(?)語り合いました。こちらも楽しかったですね〜

 さて、2日目は、前日のノリの良さから判断して、久々に「なし・なし研修」を行いました。何のことはない「パワーポイントなし。配布資料なし」のライブ感覚での研修のこと。その場の即興性が問われますが、参加者のニーズに叶った研修ができるというメリットもあるやり方です。予想通り、参加者からドンドン質問が出ること出ること。それらにやはり「熱く(笑)」応えながら進行していきました。 最後は公開コンサルテーションを行い、1人の先生が抱えている事例について、お話を聞かせていただきながら、今後の方針について語り合いました。それが終わった後の先生の表情を見る限りでは、まずまずお役に立てたかな〜? あらためて「なし・なし研修」のオートポイエーシス的(←これについてはいつかお話ししますね。)な感覚の良さを感じました。時々やっていきたいですね。

 研修の最後は三本締め(正確には駒澤大学心理学科伝統の「三段締め」←これについてもいつかお話ししますね。)でスッキリと終了。私にとっては満足感のある研修ができたと思えましたが、参加者の皆さんはいかがでしたでしょうか?

 終了後に研修担当の先生に新幹線の駅まで送っていただきながら、「来年もぜひ!」と言っていただけたのは、とても嬉しかったですね。ささやかながら、故郷の岩手の教員を応援できる仕事ができて、帰りの新幹線の中で、幸せと充実感を感じながら、一人乾杯をしました。

2014年10月24日 (金)

システムズアプローチの研修準備を通して考えたこと

 来週始めにある2日間の研修の準備のため、今は「システムズアプローチ」について学び直しています。
 「システムズアプローチ」とは、いわゆる「システム論」という考え方を前提とした心理的・社会的援助のこと。心理療法にとどまらないで、ソーシャルワークや教育や産業の現場でも広く応用できるものです。

 私は20年近く前にこのシステムズアプローチと出会ってから、本当にセラピーに対する姿勢が180度変わって、良い意味で臨床に望む「力み」が軽くなったことを思い出します。

 世の中にはたくさんの「システム」があります。代表的なものは「家族システム」でしょうね。食事のときの座る位置、風呂に入る順番、会話の内容と順序、家族内の喧嘩の仕方と止め方など、お互い言葉にして話し合ったわけではないのに、いつの間にか家族の中のルールとなっていること多いと思います。そしてこれらのルールは変えようとしても、なかなか堅く破れないもの。このことを指して「家族とは一群のルールに支配されたシステム」であると述べたのはジャクソンという家族療法家でした。ホント面白い考えだと思います。

 「システム論」は、これまで特に家族療法で採用されてきました。私も家族療法に限らず、学校や病院、児童相談所など、様々な臨床現場に臨む時に、この考え方を採用して取り組んできました。今の私の心理臨床活動を支える考え方の1つでもあります。

 そんな大切な考え方を講師として教えられる、多くの人にも体得していただける良い機会が与えられたんだと思いながら、感謝しながら、少しずつ研修の準備をしています。な〜んてカッコいいこと言いながら、準備はとっても苦労していますが〜(笑)

 システム論における理論の1つに「波及効果理論」というのがあります。「システム」というのは要素が複数あれば、あらゆるものが「システム」と見ることができますから、人の生理機能も、心も、人間関係も、職場組織も、みんな「システム」とみなすことができます。そして「システム」同士は影響を及ぼし合うとも言われています。例えば、人間関係が変われば、心も生理機能も変わる。また逆も然り。全体の変化は部分の変化につながり、あるいは部分の変化が全体の変化につながるという理論のことを「波及効果理論」というのです。これも面白い考えですよね。

 「波及効果理論」をさらにわかりやすく言うと、「小さい変化が大きな変化につながっていく」ということ。 いきなり大きな変化を求めるのではなく、コツコツと可能な小さい変化をめざしてやっているうちに、結果的に(いつのまにか)大きな変化になっていく。 私の臨床活動に限らず、生き方にも影響を受けた考え方の1つが、この「波及効果理論」です。この考え方でいくと、何かやれそうな気になりませんか? うん、研修の準備も、波及効果を期待して、焦らずに1つ1つコツコツやろうっと!

2014年10月15日 (水)

岩手の普代村と久慈市に

 昨日今日と岩手県の普代村役場と久慈市役所でメンタルヘルスのセミナーの講師として行ってきました。昨日は朝の10時に自宅を出て、新幹線とバスそして最後は三陸北リアス線に乗り継いで、普代村に着いたのは17時半! いや〜遠いですね。最後に乗ったリアス線の車両がやたら豪華だったのは面白かったです(笑)。
 普代村のセミナーは18時からという夜の研修。予想通り参加された皆さんは少々お疲れの様子でした。こちらとしては想定内でしたので、「元気になれる」ような内容を準備しましたが、最後の方は皆さん笑顔でイキイキとした表情になっていました(かな?) 研修後、久慈に移動するためのリアス線の乗り継ぎが悪く、普代駅前に止まっていたタクシーで移動。途中、タクシーの運転手さんから「この辺は津波の被害がひどかったところ」と明かりのない真っ暗な場所(野田村という所)を示された時は、胸が締め付けられる思いでした。今やっていることが少しでもこの地域のより良い方向に行く手助けになれば〜という祈るような気持ち。
 翌日の久慈市役所もそれほど参加人数は多くなかったのですが、皆のりの良い方々ばかりで、こちらも思わずのってお話させていただきました。担当の方からも「時間があったいう間で楽しかったです」とお褒めの言葉(?)をいただき、ホッとしました。
 今このブログを帰りの新幹線の中で書いています。この岩手のメンタルヘルス事業は、考えてみると、岩手出身の私自身の癒しの活動なのかもしれないとふと思いました。やはり、思い切って取り組んで良かったなと思いました。癒しというのは、本来は相互作用なのかもしれない、そう思います。

2014年10月 9日 (木)

家裁調査官の研修始まる

今週から毎年恒例の家庭裁判所の調査官の研修が始まりました。この研修も担当して6、7年経つでしょうか? 今回は調査官になって2年目(正確に言うとまだ調査官補)と6年目、そして指導的立場の方、3種類の研修を担当する予定。月曜日は2年目の研修でした。研修生が現場で経験した事例の面接逐語録を使ってシナリオロールプレイをすることから始まり、講義とさらなるロールプレイ実習を織り交ぜながら、研修を進めていきました。研修生は班に分けられて8名という小グループで学ぶので、こちらの指導の飲み込みが早く、ちょっとアドバイスしただけで、どんどん目に見えて面接が上手になっていきましたね〜。とても優秀な方々ばかりでした。
今回の研修は主に「ジョイニング」について学んでもらったかな? ジョイニングとは、家族療法の世界でよく取り上げられる、その世界では知らないととっても恥ずかしいくらい有名な(?)、セラピストの「考え方•振る舞い方」です。「話す相手(あるいはその家族)に波長合わせしながら仲間入りすること。あるいはそうなるためのプロセスや手段」と言われています。私もこのジョイニングを知って実践するようになってから、自分の臨床が(良い意味で)変わったのを思い出します。このジョイニンクは多くの臨床活動をしている方に知ってかつ実践して欲しいと思っています。もちろん調査官の方も今回の研修でジョイニングに目覚めて(?)もらうと嬉しいですね。よーし、がんばるぞー!

2014年10月 1日 (水)

訪問カウンセリングとシステム思考

   昨日は石巻市役所での訪問カウンセリングでした。秋田から新幹線とバスで移動して12時過ぎに到着。昼食をとってから駅近辺を少しお散歩。石巻市は風が強かったですね。石ノ森章太郎の出身地ということで、町の至る所に彼の原作のキャラクターの像が建っていました。私は仮面ライダーV3とサイボーク009と記念撮影しました(笑)。

  13時過ぎから市役所の職員2名のカウンセリングを担当。その合間に市役所に勤務している臨床心理士の方と話し合いをしました。震災後に石巻市役所勤務となったその臨床心理士の方は、勤務の仕方やあり方など色々と苦労されている様子。市役所勤務は、純粋に心理面接だけをやる訳ではないで、まわりの職員に対しても、色々な配慮をしていかなければならない。
  そんな時は、やはり「システム論」の発想は、お役に立ちますね。今の職場はどのようなシステムが作動しているか、そのシステムにジョイニングするにはどう振る舞えば良いか、などとと考えてみることで、ある程度の自分の行動指針が立ってくるもの。私はせいぜいスクールカウンセラー時代によくやっていましたが、現場の中で少しでも「システム論的思考」をしてみることが、その中での心理臨床活動を行っていく上で、とても助かったことを思い出します。そういえば、最近システム思考してないかも(?!)ちょっと意識してみるかな?
  市役所の臨床心理士は若手の方ですが、色々と巻き込まれながらも、本当にがんばっておられましたね。いや〜今後も機会があれば応援していきたいですね。

2014年9月22日 (月)

いざ、秋田へ教員研修へ!

  今は秋田に向かう新幹線の中です。今月は先日の3大学合同ゼミ合宿から始まって、なんと3回も秋田に行きます。今回は秋田県総合教育センターの新任生徒指導主事の研修講師として、来週は秋田市内の中学校の教育講演会の講師としてです。秋田から離れてもう7年以上たっているのに、このようにお声をかけていただくのはとても光栄ですし、うれしいですね。
  振り返ってみると、秋田県総合教育センターの講師を担当するようになって12年もたっていました。12年連続ですから、内容がマンネリにならないように毎年工夫をこらすようにしていますが、今年は少し(現在精力的に勉強中の)アドラー心理学のエッセンスを多くして、グループワークの時間も多くとるようにしてみました。はたして参加者の反応はどうでしょうか?楽しみです。
  アドラー心理学の考え方は、以前から教育現場では取り入れやすいと言われていたのですが、このところのアドラー心理学ブーム(?)で注目・関心度が増してきたかもしれません。それに便乗するわけではありませんが、参加された先生方がアドラー心理学の考え方をしっかりと現場で使えるような、確実な学びを提供できればうれしいですね。
  自分が臨床心理士になる前は、もともと教員をやっていたこともあって、現場の教員を応援する仕事はいつになく力が入ります。こんな混沌とした時代において、様々な生徒やその保護者そして同僚教員とおつきあいしていくのは、想像しただけでも大変な仕事だと思います。現場の教員にとって、今回のような日常の仕事の合間の研修というのは、非日常の中での学びやリフレッシュ、そしてエンパワメント(要するに元気になること!)という意味合いは強いのではないか、とずっと思いながら教員研修の準備をしてきました。今日の私の研修を受けてくださった先生方が、明日からまた教育現場にもどって、元気にイキイキとお仕事できるような良い研修になるよう、がんばりまっせ!!

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